2008年04月25日

無題

今朝起き抜けに、こころの奥のほうに沈んでいる地図が動く感じがしました。

わたしが引き受けていないものがあって、他の人がかわりにそれを引き受けてくれているんだな、とおもいました。

場のなかにあるもののことです。

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OkiこないだのクアトロのDUB AINU BANDはすてきでした。始まったとたん、一気に場がふわっと浮上した感じがした。すごいグルーヴ。

トンコリ(カラフトアイヌの伝統弦楽器)の音の存在感は圧倒的です。OKIさんのうた、太さんのリムセ(舞)も。

OKIさんは、瞳に確信が宿っている人に見えた。

地上でやるのは初めてです、と言っていた。「今まで地下か屋外でした、今日はコロッケとDUB AINU BANDが同じ価値をもつこの地上のデパートで……」と(渋谷のクラブクアトロはパルコのビルの5階にあり)。

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瞳に確信が宿っている人たちのことを、最近よく考える。

わたしの目はうつろだろうな、どちらかというと。

posted by な at 15:40| Comment(0) | おんがく

2008年03月16日

クアトロでキセル

いろんな音楽に、いろんな音楽ハイを、体験させていただいているけれど、先日のキセルのライヴでは、いまだかつてない感じでした。

わたしにはそもそも、音もなくて動きもなくて形もなくて、だからここで鳴っている音そのものがわたしになってく。そんな感じでした。

からだがすっかりなくなって。それぞれの音が「かつて肩があったあたり」や「かつて腰があったあたり」などで、鳴り響いているのでした。

そして、こんなにもすばらしい音の束になれる、ってことが、もうものすごくすてきなことでした。。。

もはやリズムに乗ることもなくて、リズムのほんの少し後に、反響のようにどこかが揺れるだけでした。

クラブクアトロという箱がいいのだろうかー。。前回キセルをクアトロで聴いたときも、声が背骨の中に入ってくるような不思議な感覚があったのだけれど。今回はもうわたしには背骨さえなくなってしまったのでした。

インストの曲も最高でした。。。

こういうライヴに行ってしまうと、おうちで聴くCDにさみしさを覚えてしまいます。。。うーむ。。

生ドラムでキセル、いいですね。エマーソンさんのキーボードもすごくすてきでした。

posted by な at 11:41| Comment(0) | TrackBack(0) | おんがく

2008年03月02日

どうということのないこと

昨日、髪を切ってもらった、という夢をみました。夢のなかで、「あれはまるで夢のようだった」と振り返っていました。

最近、目を閉じて、猫やパートナーに近づくと、まっくらな視野の中に色があらわれる、というのがひさしぶりに復活しています。

しばらくなかったのだけれど。。。濃いピンクだったり、青紫だったり、いろいろで。インクをどばっとこぼしたような、鮮やかな色が一瞬ちらつきます。たのしい。

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ここ数日、仕事をしているとき以外は、「どうということのないこと」しか考えていないような気がします。

たとえば、ロックな生き方をする人は、かっこいい歳のとり方をするなあ、とか。

Twelveパティ・スミスが還暦を過ぎて出したカバーアルバム、「Twelve」を聴いたときは、わあ、と思った。。。

そして彼女のオフィシャルサイトの「ihavesomeinformationforyou」ページを見て、さらに、わあ、と。。。↓
http://www.pattismith.net/news.html

年齢不詳のヘアスタイリスト、Sally Hershbergerも、気骨のある感じが気になっているこの頃です。

おしゃべりせずに切るために「Silence Please」というサインをサロンに貼り出したりとか。

ウォーホルのシルクスクリーン作品をバックに写っている彼女は、いかにも無駄なことはしゃべらなそうな感じ。。↓
http://www.sallyhershberger.com/about.html

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このあいだ、わたしが言ったなにごとかに、パートナーがうなずきながら、「この狂った世界で、自分だけが健康になるなんてことはないもんね」みたいなことを言っていました。

世界にはいろんな要素が入り混じっている、ということを想います。。

posted by な at 00:27| Comment(0) | TrackBack(0) | おんがく