2013年11月24日

ささやか効果

20131122_131609 16年ぶりに出たという、グラスゴーのバンドTHE PASTELSの新譜、最高です。

軽やかでアトモスフェリックでユーモラスでピュア。その絶妙な感じにヤラレています。。。参加ミュージシャンがみんな、音楽を、ほんとうに楽しんでいるんだなあ、きっと。

ジャケットを見たら、参加ミュージシャンの中に、尊敬する青柳拓次さんのお名前もあった(!)。びっくりした。。。(それにしても、誰が何の楽器を担当とか、そういう情報が一切書いてないので、青柳さんがどの曲で何をしてるかは不明。。。)

ついでに、グラスゴーは”下北沢の民度を高くしたみたいな町”なんだと聞いて、さらにびっくりした。。。いつか、行ってみたくなってきました。

そんなこんなの最近、家の中のいろんな「ちょっと不便」を改善する活動にいそしんでいました。

ちょっとしたことだけど、変えてみると、楽しいし、うれしい。毎回「うっ」となっていたことが、毎回「♪」という気持ちになることがらに変わるのは、ささやかな違いだけど、大きいことだなと実感中です。

「自分自身にささやかな恵みをもたらす者に、神はたくさんの贈り物をする」という文章を、最近目にしたけれど、ちょっと、腑に落ちました。。。

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20131120_135435 ちょっとしたことその1。洗面所のコップを「宇宙仕様」にしました。

はみがきやうがい後のコップ、洗面ボウルのわきに伏せておいていたのだけど、そうするとどうしても、縁のところが汚れてきやすい。伏せずに上向きにおいておくと、中の水がハケ切らない。。。そこで、コップの底に磁石をくっつけて、壁にくっつけちゃうことに。

きゅうばんフックの「養生板」に、ステンレスバージョンがあるのを発見したので、それを買ってきて、洗面台の壁に貼り、コップの底には手持ちの磁石をボンドで貼りつけました。

そうやってコップを側面収納したら、相方が「わあ!宇宙みたいだね!」と。←宇宙船の中のイメージですね。

水切れもよくなって、コップの縁もどこにも触れないので、気持ちよくなりました :)

このコップは、平和巡礼として知人が韓国をほぼ一周歩いた「WALK9」に、ほんのちょこっと参加させていただいたとき、釜山の町で買ったもので(韓国ってメタル製のお箸やコップが多いですね)、思い出の品でもあるので、大事に使いたいです。

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ちょっとしたことその2。お皿の収納をつくりました。

お皿入れ場に重なり合っているお皿。相方は、下のほうのお皿をとるとき、だるま落とし的に上のお皿が落ちてくることで、お皿に負荷がかかって割れやすくなる、と毎回心配していたのだそうで。わたしはぜんぜん気にしてなかったんだけれど、そんなことで毎回心配するくらいなら、簡単に解決できるんだから早く言ってよー、と思いました。。。

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で、板とくぎで、こんなものを作りました。サイズ違いを2つ。重ねるとこうなる。

ビフォー20131117_20003720131117_200148 &アフターの図。

(ふだんは手前に韓国のポシャギ布がカーテンのようにかかっていて、それをひらっとめくって出し入れします。ポシャギ布も、ソウルに行ったときに買ったもので、思い出の品です。。。)。

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20131121_143020ちょっとしたことその3。カーテンをつくりました。

相方がレッスンをしている部屋の、掃き出し窓のカーテン。2枚のうち左側のほうのが、びりびりになってから久しく。。。最初はやぶれたところの上に布テープを縫い付けて繕おうと思ってたんだけど、母の遺品を整理してたら、大量の買い置き布の中に、ちょうどよいのを見つけたのでした。

やぶれたカーテンも、前の家で暮らすことになってから自作したもので、そのときに使ったカーテンテープの余りが、まだ箪笥の中にあった。

20131122_142343_2 20131122_142352_2 母の残してくれた布に、余りのカーテンテープを縫い付けて、端の始末をして、小一時間で完成しました。ミシンを出すのが面倒だったので、今回は手縫いで。

前回かかっていたカーテンとほぼおんなじのができました :) すっきりさっぱりした。

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ちょっとしたことその4。洗面所に小さいチリトリとほうきを設置しました。

20131123_234302 洗面所を使うときに、髪の毛やホコリが落ちてるのに気付くわけだけど、そのとき、毎回ミニほうきとチリトリを取りにキッチンまで行って、また洗面にもどって、そうじする、という流れが煩雑でした(そんなに広い家じゃあないのに。。。なんかおっくうになって、「後でいいや」となってしまうことも多く。。。)。

洗面所にいるあいだに、そうじしたいなと思ったときすぐに、そこにほうきとチリトリがあれば、ちゃちゃっと簡単にできるのになあ、と毎回思っていました。

チリトリをブリキ板切ってつくろうかな、とも思いましたが、今回はおとなしく、新しいものを買いました。思いどおりの小ささのチリトリを(ほうきとセットで)、ちょうど、フリマで見つけたので。

20131123_234401_2自分は手が小さいせいか、とかく生活道具は小さいほうが好きです。今回のチリトリも、すてきな小ささでした!(子どもさんの「お仕事」(お手伝い)にも最適なサイズだ、とも思った。。。)

チリトリとほうきをかける場所は、L字のネジを、洗面内の棚にくっつけてつくりました。この棚は、実家に住んでいた頃、すのこを改造して自作したものなので、ネジ穴をあけるのにも躊躇しませんでした。

ささっとその場でおそうじできるようになって、快適です♪ 洗面スペースを気持ちよく維持できて、うれしい :)

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生活にささやかな喜びをつくることが、生きていることの喜びのボトムラインを押し上げるというか、そんな感じがしないでもないこの頃です。。

posted by な at 00:01| Comment(0) | おんがく

2011年01月09日

大丈夫なつもりでいるけど

Img_0239このところ、なにかを見ないようにしている、というか避けているような感覚、がありました。

なんだろう、なにを見ないようにしてるんだろう、と思ってすこしじっとしていたら、どうやら<さみしさ>みたいなものだったことがわかってきました。

珍しく仕事がお休みになった年末年始。寒さ深まるこの時期、ほんとなら、ストーブをつけた部屋の中で、音楽を聴いて、のんびり手仕事をする時間が一番すきなはずなのに、どうしてもそういうことができずに、すぐ外へ出かけてカフェとかで本を読んだりして過ごそうとしていて、

しかもカフェでものんびりゆったり本を読む、とかでなしに、なにか、逃避行中の一時避難所みたいにそこにいて、落ち着かない。。。

家でゆっくりするのがあんなにすきだったのは、やっぱりそこににゃみちゃんがいたからだったんだと、改めて気づきました。見ないようにしていたのは、その事実らしい。。

今は、家でゆっくりすると、にゃみちゃんの不在が際立つので、そういう時間から逃げようとしてしまうみたいです。

お腹にさしこむような痛みが続いたり、夜うまく眠れなかったり、今までなかったような体調の変化もあったりのこの頃で。

主観的な気分はのんきに楽しく元気にしてるのだけど、その影で、見ないように追いやっていた気持ちが、そろそろ「ここにいますよー」と主張を始めたのかも。。

今夜はひさしぶりに、大好きだったゴマサバを焼いて、にゃみちゃんとわけっこしました。

* * *

Img_7361 Img_7362 昨夜近所のカフェへ、今年初ライヴにでかけました。Sachikoさんのライヴ。

はじめてちゃんときく彼女のうた声は、ものすごく胴体全体の中にじんわりとしみこんで、広がっていって。。寒いときに飲む熱い紅茶みたいでした。

こんなにいいと知らなかったので、びっくりした。。。寒い冬の日によくなじむ声だなぁと思いました。

ずいぶんお会いしてなかったのに覚えていてくださって、マイクの向こうから、手をふってくださってうれしかった。。

しかし、いいライヴに行ってしまうと、音楽なしでもふつうに生きていけるんですよ、大丈夫ですよ、というつもりになっている日常に戻りにくくなってしまって困るな、とちょっと思った。

音楽についても、どうやら、「にゃみちゃんなしでも(にゃみちゃんのスピリット以外のとこと一緒でなくても)ふつうに生きていけるんですよ、大丈夫ですよ」というつもりになって暮らそうとしてるのと同じ、強がり感みたいなのがある。。

なしでも大丈夫、ふつうに生きていける、というふうでないといけない、と思っている自分がいるもよう。でもこうして書いてみると、なんでそんなふうに思うんだ?って思う。。。

posted by な at 02:59| Comment(2) | おんがく

2010年11月22日

魔法のじゅうたん

この曲は、最初から最後まで、にゃみちゃんとさよらなした後の日々に、ぴたっと合致していて、わたしも相方も、びっくりしたのでした。

火葬場の待合室で待っているあいだに、相方がギターを弾きながらこの曲を歌ったときに、それまでなんども聴いてたこの曲が、「そういうことだったのかー」となって。。。

火葬していただいたお寺を出て、駅までの暗い夜道を、お骨を胸に抱いて歩きはじめたとき、最初に口をついてでたのも、この曲のなかの「こころはひとつになったんだー/パンとピーナツクリームほおばって/どこへ行けども思い出せるならば〜」というとこでした。

しばらくのあいだ、聴くもの自分で歌うのも、泣けて仕方なかったけれど、今はずいぶん大丈夫になった。

今は、にゃみちゃんの不在に慣れていっている自分がいて、かなしい。

というか、慣れないと、いつまでも寂しいしかなしいままなのに、でも慣れてしまうと、ここににゃみちゃんがいたってことが消されてしまうようで、それがいやで。

家の中もにゃみちゃんがいたときのまま、なにひとつ変えたくなくて、冬支度をずるずると先延ばししていました。

でも昨日、ついに(寒さに負けて)、ウールのじゅうたんを出してきて、リビングに敷いて、そのためにテーブルの配置も少し変えました。

変えてしまうことに抵抗があったけれど、変えてみたら、部屋の中があったかい雰囲気になって、寂しさが減った感じです。

よかったな。このじゅうたんも、魔法のじゅうたんなのかな。

今朝は、夢の中でにゃみちゃんがベッドサイドに来てくれました。

posted by な at 22:33| Comment(0) | おんがく