〈はる、はじまる〉
あたらしく、あしたらしく
ひび、ひびき
つづいて、つまづいて
こえていく、こたえていく
たのしく、たのもしく
ゆかにゆたかに
ちらばるちから=はる
きのめどき、きめどきの、ときめき
〈春、はじまる〉
あたらしく、あしたらしく
日々、響き
続いて、つまづいて
超えていく、応えていく
たのしく、たのもしく
床に豊かに
散らばる力=春
木の芽時、決め時の、ときめき
〈はる、はじまる〉
あたらしく、あしたらしく
ひび、ひびき
つづいて、つまづいて
こえていく、こたえていく
たのしく、たのもしく
ゆかにゆたかに
ちらばるちから=はる
きのめどき、きめどきの、ときめき
〈春、はじまる〉
あたらしく、あしたらしく
日々、響き
続いて、つまづいて
超えていく、応えていく
たのしく、たのもしく
床に豊かに
散らばる力=春
木の芽時、決め時の、ときめき
〈白豹〉
薄氷 の
月は 続き
木々を 聞き
白豹 は
罪を 包み
過去を 囲う
檻を 折る
昼が 翻る
海は 産み
柵を 裂く
服は 吹雪く
時が 届き
鏡は 屈み
屑が 崩れだす
橋の 端の
竹を 叩け
風を かざせ
今だ 今だ
<おかしなぬりえ>
わたしのカタチ
わたしの過去のカタチ
トレーシングペーパにざざっと写し取られて
色を塗られてしまうってあるんだなあ
思いもしない色を塗られてびっくり
でもそういう自分も確かにいたのかも
なんて思い始めて
おかしなぬりえを
じいっと眺める
違和感をずるずるひきずりながら
この違和感は大事だと思いながら。
でもほんとうは
ほんとうにほんとうは
よその人が知ってるんじゃなくて
わたしが知ってるんだよな!
わたしのトゥルーカラー
心通わせてきてくれた
家族も知ってる
ねこのにゃみちゃんも知ってる
これはただのぬりえ。
違和感を感じるものには
気が引かれるけど
「ちがう」とわかったらもう
じいっと眺めてなくてよかったんだ
ふっと風にのせてしまえばいいことだった
ちがうよ、おかしなの描いたねえって
笑ってればいいことだった
おかしなぬりえに
まじめに接するのが礼儀と思っちゃって
埋没しちゃってたな
さわやかなとこへ出てこよう
正気にもどろう
さわやかにくつろいで
刻一刻変わりゆく自分でいることが
わたしにできるいちばんのことだって
だんだんわかりだしてるんだ
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