2008年06月16日

知らなかったこと

沖縄本島の北部にある、やんばるの森を、米軍のヘリパッド建設から、一生懸命守っている、ひとにぎりの家族がいることを、昨日知りました。

現場で起こっていることを撮影したDVDを、当事者のお友達のミュージシャンの方が、見せてくださいました。

辺野古での座り込みについては、知っていましたが、高江という、人口わずか157人の村(うち子どもが25人)の人たちが、村を取り囲むように設置される6つのヘリパッドから、村の暮らしと森を守るために、座り込みを続けていることは、知りませんでした。。。

WWFジャパンのホームページに、こんな記事が。

「やんばる」の森にヘリパッドはいらない
2007年10月3日

 沖縄島北部に広がる亜熱帯の森「やんばる(山原)」。多くの固有種、絶滅危機種が生きる、世界的に貴重なこの森で今、米軍のヘリコプター離着陸用の軍用施設建設が進められようとしています。この場所に隣接した東村高江地区では、現在住民の座り込みによる抗議行動が続けられています。つづきはこちら

でもとにかく、人数が少ないなかで、座り込みをしているので、人手が足りないのだそうです。1日でも、1時間でもいいから、来てくれる人がいると、地元の人たちが助かるので、行ける人はぜひ行ってくださいね、行けない人はお友達に話を伝えてください、と言われました。

やんばるの森にしかいない、貴重な野鳥の繁殖期ということで、4月から6月は工事をしないという合意になってはいるそうですが、7月に入ると、また動き出してしまうと思うので。。。とのお話でした。

くわしくは、住民の会のブログやんばる東村 高江の現状を。

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Img_2227昨日は、他にもいろいろショックなことを知って、ふーとなり。。。

でも今朝、初めてアイス・マヤナッツオーレをつくって飲んでみたら、元気でました。マヤナッツコーヒー小さじ1つに、牛乳をまぜるだけの無糖オーレ。とても美味です。夏にはおすすめです。

マヤナッツコーヒーについてはこちらへ♪

posted by な at 12:16| Comment(0) | 気がかり

2008年03月25日

気がかり

うちの隣の、畑だった土地の「開発行為」のこと、高尾山のこと、六ヶ所村のこと、憲法9条のこと。チベットのこと、イラクのこと、パレスチナのこと。グローバリゼーションのこと、森林のこと、生態系のこと。それがみんなつながっていること。

お金のために、締め切りまでに、やらなくてはいけない仕事のこと。

調子悪くて、しんどそうなパートナーのこと。

本当だったら今が花盛りの、枯れた近所のミモザの木のこと。

隣の空き家に人が入ったので、寝場所を失ったらしい猫のみけちゃんのこと。

気がかりなことがあって、こころがザワザワしています。たいていの場合、気がかりなだけで、どうしたらいいかわからない。だからなにもできなくて、ただ、祈るとか。

唯一仕事についてだけは、「やればいい」とわかるから、ひたすらそればかりやってる。。

祈ることの効力は、ある、と(おそらく)知ってはいるけれど。

肯定的なビジョンを描くことが、とっても役に立つのだろうとも思うのに、体力というか気力が足りないみたいです、今はまだ。

どうか、なんとか、とただそういう勢いだけで祈ってる。

これってどうなんだろう。。

posted by な at 01:35| Comment(2) | TrackBack(0) | 気がかり

2007年12月12日

害獣?

「有害鳥獣特措法」というものが、昨日、衆院で可決されてしまい、明日13日の参院で成立する見込みだそうです。

里にクマやイノシシなど、野生動物が出現して、農作物を食べたり、お年寄りを脅かすようなことがたくさん起きていて、その対策として出された法案でした。町村職員にライフル銃を持たせ、市町村に「有害鳥獣捕獲隊」をつくる、ということです。

鳥や獣たちを「有害」と呼んで、「駆除」するという対症療法的なアプローチ。

でも、どうして鳥や獣が里に降りてきてしまうことになったのか、といえば、その原因をつくったのは、わたしたち人間でした。。

実のなる木やねぐらになる巨樹のあったゆたかな自然林を、林業のために杉やヒノキしか生えていない人工林にどんどん変えてきました。その結果、動物たちは住処や食べ物がなくなって、困って困って里へ降りてきて、撃ち殺される。。。日本のクマはすでに絶滅寸前だそうです。

Kumamori日本熊森協会さんの「クマともりとひと」という小さな冊子を読んで、このことが、よく、わかりました。

(この冊子は、このことについてよくわかる、というだけではないです。わたしには、ひとつの大きなドリーミングが立ち上がった瞬間のストーリー、POPでいう「myth」のようでした。。。涙なしには読めませんでした。)

正直に言うと、わたしは、数年前まで、緑色の植物があればなんでも「自然」だと思っていました。ずーっと広がる牧場でも。杉ばかり生えている山でも。

でも生物の多様性がなくなって、人間が決めた生き物だけがそこにいる(牛や杉)という場所は、たとえ緑色をしていても「緑」ではなく、「自然」でもないのでした。

生態系を壊して、生き物の多様性を損なっていけば、人間も遅かれ早かれ生きていけなくなりますね。。。動物たちが住めるような奥森がなくなれば、やがては水が細って枯れます。。。

実際ブラジルのあるところでは、紙の原料にするユーカリのプランテーションが拡大した結果、大きな湖がまるまる干上がっていました。土地の人の暮らしも厳しくなっていました。これはユーカリがとても成長の速い木なので、水をたくさん吸い上げてしまうためでもあるけれど、ユーカリの林にも、ほかの生き物は不在でした。(岡村淳さんのドキュメンタリー『緑の砂漠か緑の再生か』で見ました)。

* * *

「駆除」ではなく、里での「被害を防ぐ工夫」を考えて、そして、放置されて荒れているばかりの人工林の木を切って、広葉樹を植えて、動物たちが帰れる森が再生するプロセスを手伝う、という活動が広がりをみせているところに、こんな法律ができてしまうのは、ほんとに残念です。

どうか、法律ができてしまっても、「駆除」の方向にことが進んだりしませんように。森に自然なあり方を返せるほうに、向かいますように。

森と、動物や虫は、お互いに依存しあっていて、動物や虫のいない森は、森として機能できなくなる、ということ。。。「害獣」と呼ばれる動物たちは、森にとって、本来は生命線だったはずで。。。

posted by な at 20:50| Comment(2) | TrackBack(0) | 気がかり