2019年11月27日

時間そのもの、暦そのものを

IMG_0614.JPG霧雨という名前のインクが好きでずっと使って、無くなって、いったん別のインクに浮気したけどやっぱり戻ってきた。。

IMG_0616.JPG手帳は相変わらずの自作手帳なので、新月になると新しい1ヶ月の見通しのページをつくる。んで、新月から上弦までの詳しいスケジューラーページを見開きでつくる。上弦の月になったらこんどは次の満月までのページをつくるので、今はまだ手帳は上弦までしかなくて、その先はまっさらなままで、こうして手帖のページをつくってるときは、なんか時間そのもの暦そのものを自分でつくってるみたいに錯覚して楽しいです。
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しかしまだバタバタしてて、いろいろ追いついてなくてやや切ない、関係者の皆さまごめんなさいです。。

でも新月だしね、伸びやかにまいりたいです!
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2019年01月05日

古きものの良さに新しく気づくような--我谷盆づくりのこと

Img_6714 Img_6707 グレゴリオ暦の新年、あけまして、おめでとうざいます。

太陰太陽暦で自作手帳を始めてから、ほんとうにこの暦と心がそろってきちゃってるみたいで、新年という実感があまりない今年です。太陰太陽暦では明日やっと師走の月に入るわけで。。。父の山あいの家、相方のお母さんの街中の家を経て、海のそばに帰ってきて、今は本棚の本を全部出して、本のこんまりをしたり、仕事をしたりしてて。。Img_6782

それでも毎年家族とお祝いしてきた、グレゴリオ暦の新年はやっぱり大切に思っています。今年は実家の父と一緒につくってきたおせちをやめにして、家族のみんながそれぞれ一品持ち寄りをしようと父が提案。父はおせちではない、フランス料理を二品つくってくれました。黒豆も煮てくれたけど。

Img_6756 みんなそれぞれ大活躍して(相方、姉、兄、義理の姉、姪っ子たち、甥っ子、料理などしたことのない義理の兄までも!)とても楽しく新しい元旦の食卓になりました。こうやって食の伝統に新しい風が吹くと、つくづく、おうし座が天王星に入ったんだなあ、と実感する。

年越しそばを毎年父が打ってくれるのだけど、珍しく姪っ子がそばを切るところだけ体験したいと言い出したりして、他の面々もついでにやらせてもらって、みんなでそばづくりができたのも新しかった。

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相方は、つきたてのおもちでつくったからみもちを生まれて初めて食べたとかで、とても感激していた。30年前のもちつき機、かわいかった。。ずっと姉の家にあったらしいのに、このたび初めてお正月におでましになった、義理の兄のもちつき機。

新しさと同時に、古きものの良さに新しく気づく、そういう感じが続いてる。

***

初夢というか、新年に入って最初に見た夢では、とても巨大な船のようなものに大勢の人と一緒に乗り合わせていました。わたしは人をかき分けて船尾へと行き、進む船が水面につける跡や遠ざかっていく景色を見てた。船首のほうに身体を向けて、進む船の前方を見ている人ばかりの中で、ひとり、後ろを見てた。

12月下旬、岐阜の森林文化アカデミーで、グリーンウッドワーク指導者養成講座の補講に混ぜてもらって「我谷盆」づくりを教わって、そのときも、かつて普通に生活の中にあったんだろうこの生木の木工文化の豊かさを想っていました。

0泊3日で下北沢〜美濃市(森林文化アカデミー)〜箱根と駆け抜けて参加した講座だったのだけど、下北沢のイベントで配られた『旅』というタイトルの昔の詩人の詩を、夜行バスで美濃市についてから朝のカフェで読んでみたら、「古い歴史のある 紙を漉いてゐる あの美濃のやうな 村に行きたい」という出だしで、びっくりしたっけ。。

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Img_6606「我谷盆」講座では、みなさんの1/4くらいのサイズのものをつくりました。「我谷盆」は石川県にかつてあった我谷村で裏作的につくられていたらしい生活用具。生木の栗の木をへいで、屋根板を多くつくっていたこの村で、いい材があるとよけておいて、屋根板にせずにこの我谷盆がつくられていたとのこと。ダム建設に伴いこの村は水底に沈みました。村の人たちが移住するとき、使っていた我谷盆の多くは捨てられたらしかった。

でもこの独特で素朴なデザインに、その後幾人も惹かれるひとがでて、再発見されたり継承されたりしてきていて、これからも、今は森口信一さんが、すたれることはないよにがんばってくださってます。(右の写真は、森口さん作の我谷盆)。

Img_6582 つくってみると、道具のおかげで必然的に少し斜め内側に縁が入るようになるんだなあとか、材は栗を使うのが通例なのだけど、栗のタンニンを反応させて、渋みのある栗色に全体を仕上げる場合が多かったゆえんを実感したり。。板目に木取った板に、繊維を横切る形で丸ノミを入れるとなんとも美しい模様が出ることを、最初に発見したひとはハッとしたんだろうなあ、とか思った。

機会を作って教えてくださった先生方、ご一緒くださった皆さまに、感謝してます。

なにより、デザインと色味とが、好きだー。。

このお盆の底を波型にすることの実用性も、その後いろんな場面で類似のデザインに出くわして、腑に落ちてきました。翌日箱根で入った食事処のテーブルも、天板が波型だった。

Img_6718_2 その後年末に群馬の山あいの父の家の、近所のフランス焼き菓子店でも、キャッシュトレイが波型の底をしてた。ケーキをガラスケースから取り出すときに使うお盆も、黒い塗りの木のお盆で、やはり底は波型。とても渋いデザインだっ た。

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木を刳ってつくるものは、刳るときは必然的に丸ノミを使うから(北欧のスプーンづくりでも、スプーンの匙面にはやっぱり丸くなったフックナイフを使うし)、最後に平らにならすよりも丸ノミの跡をそのまま残しておいたらラク、というわけでもあるんだろうとも思うけれど。

まっ平でないことで、滑り止めにはなるし、置いたものを取り出すときに指がかかりやすくなるというのもあると思う。しかも見た目も麗しい。

魅力的なデザインがどうやって生まれてくるのか、興味深いな。しかもそれが誰が最初に発案したのかよくわかっていないアノニマスデザインだと、なおさら。

こうしてアノニマスなままその良さの体験が共有されていって、やがてそうなっているのがあたりまえだと感じられるようになるものが、文化というものなんだろうなと思う。

Img_6710 山あいの父の家には、毎年お正月に行くのだけど、今年初めてしみじみと、木造の建具の端正な佇まいにぐっときた。木目がすっと通っていて、狂いなくピシッと隅が合っていること。つくってくださった職人さんのことを、今に続く木造建築文化のことを、思いました。

posted by な at 17:31| Comment(0) | 天体と自分

2018年01月27日

土星先生

このあいだはくらい文章を書いたなーと我ながら思っていたのだけど、そのあと友達の(た)さんに会って、今の自分の状態がほぼ「土星先生」のおかげだったもようーとわかって、すとんとラクになりました。またしても、われら星の子って実感しました。

今の土星の度数から言って、わたしは「土星先生」に「ちょっとここへいらっしゃい」と言われて、正座してる感じなのだそう。

でも土星先生、なんだか好きになってきました。おかげさまで年明けから食生活の乱れがすっかり収まっているし、はしゃいだり興奮したりは減ったけどすごく平穏です。平穏すぎて、まだそれになじめてなくて不安が出たけど。しばらくは平穏を受け取って、日々地に足をつけて歩むことになじむ時期としてみます。

ものごとに地道に取り組むことはできている感じで、少し前には、パソコンのお引越し後に、古いプリンターが使えなくなった事件が起きたけど、無事解決できました。

ことのしだいは。。パソコンがwindows10に変わったら、今まで使ってたプリンタ(EPSON PM-A850)が古すぎて、Win10用のプリンタドライバがもうメーカーサイト上に存在していなかった。。。

もう製造停止になっているプリンタなので、致し方ないことだけど、でもまだ(一応)使えるし、あきらめきれずネットで少しリサーチ。「あきらめて新しいプリンターを買いましょう」というコメントが大半で、一度はあきらめかけました。

が、別の日にまたネットサーチをしたら、あたらしくメモ書きのような記事がみつかって、そこにあったヒントをもとにやってみたら、ドライバが無事インストールできて、プリンタも使えました!

Win10よりも前のバージョン(Windows7)のドライバをダウンロードして、そのexeファイルを実行する前に、ファイルのプロパティを表示→互換性タブを開き→「互換モード」のところの「互換モードでこのプログラムを実行する」をオンにして、「Windows7」を選び→「適用」クリックしてから、ファイルを実行すると、うまくいきました!

ニッチなネタすぎるとは思ったけれど、同じように悩んでる人がもしいたら。。あきらめることはないですよー!とお伝えしたいです。

で、今日は、同じ方法で、Speed Stick U01(データ通信端末)のドライバをWin10用になんとかインストール完了! よかった。。。 取説には対応OSはWin8までとあって、KDDIのサイトを見たら、このデータ通信端末はWindows10のFall Creators Updateでは作動しないことを確認しました、というお知らせがあって、絶望的な気持ちになったけど、とりあえず、Fall Creators Updateのバージョン番号を調べて(1709でした)、自分のPCのWindowsのバージョン番号を調べて(左下窓マーク→「ファイル名を指定して実行」→"winver"と入力すると出てくる)、知らぬ間にFall Creators Updateになっちゃってたのを前のWin10に戻すところから始めました。アップデート後10日以上たっていると戻せない、という記載があったので焦ったけど、大事なファイルのバックアップを取ってから、ここにあったやり方のとおりにやったら、すんなり戻せました。

で、バージョンが戻ったところで、Speed Stickを刺してみたけど、普通にAutoRunファイルが実行されず。。。一度は困り果てたけど、あれこれいじったあげくに、ファイルのエクスプローラー画面からデバイスのアイコンをクリックして中身を開いて、AutoRun.exeファイルを発見。右クリックしてプロパティ画面の「互換性」タブから設定を変えて実行してみたら、なんとか無事に行きましたー。

途中でエラー出て有無をいわさず再起動になるし、どうなることかと思った。。今回はなかなか綱渡りでした。。。再起動した後に、もいちど端末を刺したら、うまくいったのでした。

最初、電話で端末メーカーにお問い合わせしたら、通信会社へ聞いて、と言われて、通信会社へお問い合わせしたら、もひとつの取り扱い店にきいて、とたらいまわしで。。ネットで調べてもおんなじ状況の方がいなくて、自力でやってみるしかなくて。。とほほでした。(auさんの対応が特に残念でした、Hwaweiさんはすごく感じよかった!同じたらいまわしでもニュアンスが違って……)。

しかし最初から自力でやったほうが早かった。。。

なんにせよ、古いものが好きだとこういうとき根気が試されますね。土星先生が目の前にいなかったら、匙を投げてたかも。。

新しい葡萄酒は新しい皮袋に、ということなのかなーとも思うけども、古い葡萄酒を新しい皮袋に入れつづけておる。土星先生も古いものがお好きでよかったな。
posted by な at 16:16| Comment(0) | 天体と自分