電車で東京駅に出て、東京駅からは高速バスに。水戸行きに乗ると、「千葉か、長野かと思ってたー」と相方。「予想外度はどのくらい?」と聞いたけど「なるべくなんにも考えないようにしてたから」と答えを濁される。
水戸は駅前すぐにとても感じのいい川が流れてた。両川岸ははるか向こうまでずっと草がふさふさしていて、でもぼうぼうではなくて。駅ビルもどどーんと大きいのに不思議とうるさい感じがなく。。なんか気が澄んでいる町だなーと思った。
水戸駅近くでランチを食べに、個人経営のお店に入りました。サービスでホタテ入りの茶碗蒸しとお味噌汁が付いてきて、さっそくおめでたかった。。そこのおかみさん、我々のキャンプ道具を見て「キャンプはどこへ行かれるんですか?」と聞くので、「すみません、実は内緒の旅をしてるので言えないんです、お教えしたいんですけど。。。」というおかしな返答をするはめに。
おかみさんはでも「いいですね、そういうのも!」とにこやかにおっしゃってくださり、どうぞお気をつけて、と送り出してくださった。。
終点大洗で降りて、海辺のキャンプ場へ。ここは「大洗海の大学」、別名Adventure Navigation Crew of Oarai略してANCO(ちなみに大洗の名物はあんこう鍋)というNPOが運営しているキャンプ場で、サイトから海が見えるし、徒歩圏内に温泉施設があるしスタッフのみなさんは感じよい人ばかり。
ゆるっと撤収したあとは、お昼までキャンプ場周辺でのんびり過ごしてランチを食べてから鹿島神宮駅へ。そこで降りて、駅前のロッカーへ。ここで相方に「明日の着替えだけ手荷物にして後はロッカーに入れてください」と言ったら、相方はびっくりして、今回ではこれが一番びっくりだったよー、と。
キャンプ道具を全部ロッカーに入れて身軽になって、まず駅近くの喫茶店へ向かう。途中でサッカー日本代表のユニフォームを着ている男女とすれ違い、「あれ、今日の代表戦って、鹿島なのかな?」と私が言うと、相方は今日が代表戦ということはすでに知っていて、お店につくなり今回招集されてる選手は誰かをスマホで調べてくれる。。店内は鹿島アントラーズにちなんだものがわんさかさ。わたしは少し熱中症ぽい症状が出てやばくなりかけてたので、かき氷に救われつつ、日記タイム。
そのあとまた大洗鹿島線に乗り込みました。相方は日本代表のユニフォームを着た人がいっぱい乗り込んできているのを見て、「鹿島で代表戦って初めてなんじゃない?」と。
「時間あるし、せっかくだからちょっと降りてスタジアム前まで行ってみる?」と私が言うと、「そういうこと、前もしたことあるんだ。代表戦で。券持ってないのにスタジアムの前まで行ってね」と相方。そのときはダフ屋も出てたそうだけど買わず、スタジアムそばの飲食店のテレビ画面で観戦したとのこと。。。
「今日、当日券ってあるのかな?」(相方)
「どうかね?もしあったら、見たい?」(私)
「見たい気もする」(相方)
「そうかー、森で鳥を見るのとサッカー観戦なら、サッカーのほうがよかった?」(私)
「森もいいよね」と言いつつ、今日のスタメンはどんな感じかなどをスマホで調べる相方。「え、久保も出るの、なら見たいかも」と私も言って、それじゃまあ、時間もあるから、ちょっと前まで行くだけ行ってみようか、と降りてみた。
スタジアム前は試合開始2時間以上前だというのににぎわっていて、対戦相手のパラグアイのフードの屋台なんかも出ていて。雰囲気を味わいつつ、少し歩いていくと目の前に「当日券発売所」のでっかい文字。「券あるのかな?あるとしたらどのくらいの席かね?」と窓口の前まで行ったところで、ポッケからチケット2枚を出して「実は、すでにありますー」と見せた。相方は「おお〜〜〜〜」と低い、長い声を上げた。。。なんという地味なリアクション。
耳どしまな相方は、ここはスタグル(スタジアムグルメ)がおいしくて有名なんだよ、といそいそとフードのブースの列にならび。。。おゆうはんをゲットして席に着きました。
「代表戦、生で見るの、初めてだよ〜、こんなに早くに試合前からスアジアム入りするの、初めてだよ〜」と言いつつ、早いおゆうはんを食べつつ、選手がピッチに出てきてひとしきりウォームアップをするのを双眼鏡(鳥を見る名目で持ってきていた)で眺めて。そして試合を観ました。カシスタだけあって、大迫への拍手が特に大きかった。。
というわけで今回の謎の旅、心配してた雨に降られず、よかったです。。。!
なんかひさびさにがっつりすべてから離れて骨休めできました。。相方もリフレッシュできたー、と。
しかし、謎の旅は行き先を言わずに黙っておくのは大変じゃないけど、行き先がばれないように嘘をつくっていうのは疲れるんだなー、とは学んだ。。ほんととは違うことをほんとのように装うのは、なかなかエネルギーがいるもんなんですね。役者さんとかすごいね。
このあと、もう何も謎にしとかなくてよくなった、旅の最終日に相方にも私にも想定外のサプライズがあったのだけど、すでに大変長いのでここらへんで。。。