2018年08月18日

自由の感覚/砂の虹

<自由の感覚>

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水の生きものだったときの自分は
今もちゃんとここに居る

その証拠に浜でしばらく過ごして
海に入ったり出たりして陽が傾いてきて
水面に金色の光の粒がこぼれだす頃には
その光の粒をかきわけて沖へ向かって泳いでいくのが
なにより なにより 気持ちいい

しばらく行ったら、片っぽの腕をぐーんと伸ばして
そのまま仰向けに反転して
空を眺めてひとやすみ
そよ風が顔の上をさらさら吹きぬけるあいだ
手足を投げ出してプカプカ波に体をあずけるのが
なにより なにより 心地いい

仰向けのまま方向転換して
浜に向かってこんどは背泳ぎの平泳ぎ
金色の光が目の中を浸して
流れる水が首の後ろをなでていくあいだ
ときおりぐーんと手足を好き勝手に伸ばしてみたりするのが
なにより なにより 自由だ

陸上生活に慣じんできた歴史が長いから
いつも思い出すのに少し時間がかかるけど
思い出せたときの たしかなよろこびは
れっきとした証拠だ

いくつもの層が重なり合ってできている自分
現れては消え
思い出しては忘れるのも
大事にしてみたり
うやむやにしてみたりするのも
みんな 自然で
みんな 自由だ
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+ + +

<砂の虹>

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昨日 砂浜に虹がかかったのを見た

あかく染まる夕空の下
波打ち際に
赤から黄色 黄緑 水色 青 紫と
あわい光の帯が伸びた

浜での夕暮れどきは
いつもいつも 違っていて
いつもいつも マジカル

こんなにきれいなものは見たことがないなー
と いつもおもう

海の中の生きもののみんな
水の粒子のみんな
空 砂つぶ 風 まわりの山々
夕日 月 一番星
居心地いい海の家を営んでくださってるみなさん
一緒に今日を過ごしてくれただいすきなひとに
ありがとう と
こころのなかでいいました

なににもかえがたいことを
海はいつも 思い出させてくれます

(2018・8・17 一式海岸 (ゆ)ちゃんと)

posted by な at 14:28| Comment(0) | 居心地よいところ

2018年08月11日

海と音楽

Img_5104 新月になりました。

短い夏休みはあっという間に終わってしまったけれど、その次に来た仕事を超特急で(別名”徹夜”で)やっつけて、金曜夕方から週末の自由時間を確保しました。うれしい。。。

で、金曜夕方から、相方が楽しみにしていた念願の海へ。今年はまだ1度しかこの浜へ泳ぎに行けてなくて、その日は朝から行って夕方に帰ってきたので、こんどは夕日をゆっくり眺めたいーとおもっていました。(午前中の海はまた格別なんだうけど。。写真はこないだ行ったときの、いやにおしゃれに撮れて笑えたランチと、昔ながらの海の家で借りた黄色いパラソル)。Img_5017_2Img_5022

今回は、台風一過+大潮で、波はざぶんざぶん。波打ち際で「洗濯機の中の洋服ごっこ」ができる日和でした。

でもあおむけに波間に浮かぶ「ウキウキ遊び」もやっぱりやりたくて、波のセットがおわった一瞬にちょっとだけ、無理やりあおむけに浮いてみたりしていました。3秒くらいで次の波をざぶーんとかぶるのだけど。。。でもそれはそれで楽しい! 

3かきくらいだけ(?)平泳ぎもできました。夕暮れ前の、かたむいた太陽の光が水面にキラキラするのに向かって平泳ぎするのが、いつもだいすきです。波がざぶんざぶんでなかったらゆっくり泳げるんだけどなーと思いつつ。徹夜明けなので、無理しないように気をつけました。

Img_5294 ひとしきり遊んで、海の家でお茶を飲んで、日記を書きました。そうこうしているうちに夕日がぐんぐん落ちていって。

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暗くなるころ、ピーター・バラカンさんの生DJが始まりました。

この海の家で今日やるとは知らずに来たのだけど、なんだか最近ピーターさんと遭遇率が高いような気がしたので(こないだホットハウスフラワーズのクアトロのライブでも、1メートル左前方にいらしたのを見かけたし、6月に帯広に行ったときたまたま泊まったホテルヌプカでも、ピーターさんはなにかイベントをされてたらしかって)、聴いてくことにしました。

そしたらこれが、かなりよかった。。。音響もよくなってた。前はひょうたんスピーカーをたくさんぶらさげてたけれど、今年は屋根の2か所にざるが据え付けられていて、その中にいいスピーカーが仕込んであるらしかった。ピーターさんの選曲が、かなりよくて、アフリカのミュージシャンの曲もたくさんかけてくれて、相方も喜んでいました。私はR+R=NOWの曲が気に入って。もっと聞きたいと思って家に帰ってから検索したら、今年デビューアルバムが出たばかりのユニットだった。

「R+R とは‘Reflect’(じっくり考える、自分と向き合うなどの意味)と ‘Respond’(応える、対応するなどの意味)」なんだそう。かつてニーナ・シモンが政治的発言をして批判を受けて、黙って歌っていれば良いのにと言われたときに「私は、時代と向き合うことがアーティストの使命だと思っている」と答えたという、その言葉に端を発しているネーミングとのことで、「自分の生きている時代と向き合い、応じると、その時代と深く関わる事になる。だから’R’ + ‘R’ = ‘NOW’(現在:いま)なんだ」(ロバート・グラスパー談)。ここのページから音源もちょっと聞けます。相当いい。どれもその場で作曲して一発録りしたらしい。。!

Rrnow 「バンドメンバー全員が6フィート(約183cm)を超える黒人男性で、決して裕福な家庭で育ったわけじゃない。だから、あの部屋に集まって音楽を作れるようになるまで、それぞれがそれなりの地獄を見てきたし、戦って、鎧を身にまとってやってきた。現実を曲げてでも、今の地位まで上り詰めてきた。皆、その状況を理解しているから、集まれた時は、とにかくお祝いだ!という気分なんだよ」(クリスチャン・スコット・アトゥンデ・アジュアー談)。

サッカーのベルギー代表チームのフォワード、ロメル・ルカク選手のことと重なった。。。

久しぶりにニーナ・シモンのアルバム出してきて聴きたくなったけど、処分してないはずなのに、見つからない。。。

***

ともだちが、海には「エキス」がある、というようなことを言っていて、おもしろいなーそうかなーと思ったのだけど、海にちょっとでも身を浸すと、確かに元気が出るような気がします。徹夜明けだったのに、不思議とぜんぜん元気で、なんだかいい気分でした。

波打ち際に立ってみると、新月前夜の夜空は星がいつもよりたくさん見えた。帰り際、少しだけ砂の上にあおむけにねっころがって星を眺めました。

新月の時期は波は高くなっちゃうけど、月がないぶん星はたくさん見えるので。。暑いとき、夕日と星を見て涼しい風に吹かれに行くのはおすすめです。。

posted by な at 21:59| Comment(0) | 居心地よいところ

2018年01月29日

雪と、めぐり

Img_3466 去年の真夏の暑いときに、こんなの書いてたのが出てきた。。。

* * *

寝る前のおふとんの中で、中谷宇吉郎さんの、昭和11年頃の随筆集を楽しく読んでいる、今回の水星逆行な日々です。雪の研究のお話とか、外の雪の中にものを置いておいたらまず濡れることはない(水分は凍るから)十勝岳でのお話とか、蒸し暑いときに読むと涼しくていいです。

なかでも十勝岳の山林監視人であるO老人のお話が、とても興味深かった。12月から2月いっぱいまで、犬の毛皮と塩一升と猟銃だけを身につけて、十勝連峰から日高山脈までを1人で歩き回った、というお話。

「この老人の話をきくと零下二十度の雪の中で二カ月も寝ることが何でもないことのようなのである」「雪の中で寝るのに一番大切なことはたき火をすることであるそうである」「鋸と手斧とマッチが食料品と同様に雪の山では必需品であることを実例で教えてくれたのはこの老人であった」

昭和初期の、日本の北の地にも、やっぱりブッシュクラフターがいたんだなああ。

* * *

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で、この冬はほんとうに、南関東のうちらへんでも雪がたくさん積もったし、このところ寒さがキビシイです。ヤシの木と雪のツーショット撮った。なんか不思議な景色。

寒いときは家の中であったかくしてるのも楽しいけど、思い切って外に出ちゃうのもいい、と身をもって学びました。

雪の翌朝、雪だるまつくった。Img_3458_7

その数日後は箱根へ、いつもの温泉へ入りに行ってから、足をのばして元箱根港へバスで出て。箱根神社のほうへ行くみちに入って、湖畔をずうーっと箱根園まで、歩いてみました。

Img_3519_2 Img_3522_2 雪だらけ。下り坂は滑りそうになるし、かなり、リアル・フィールドアスレチック状態でした。たのしかった!

箱根園って初めて行きました。そこからロープウェーで駒ケ岳山頂へ。

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山頂はひろびろとしていて、相模湾も芦ノ湖も丹沢のほうも、富士山も見渡せて、雪も積もっていて、とっても爽快でした。つもった雪が風にふかれた跡もきれいだったし、木の枝につもった雪が風に吹かれた形で氷柱になってたのも、きれいでした。フェンスの柵にもおんなじようになってて、とりはずしたら、まっすぐきれいな剣みたいだった。

Img_3535 山頂の神社(箱根神社の元宮)へお参りして。かつてここにスケートリンクがあったという、昔の写真を見てたまげて。

Img_3529_2 それからロープウェーでまた降りてきたんだけれど、われわれと、もひとり、ここにしょっちゅう仕事でお客さんを連れてきているというバスガイドさん(お客さんたちより一足先に降りていくところだった)と、3人だけの貸し切りになったゴンドラ内で、「長く来てるけど、こんなに晴れ渡って遠くまで見はるかせたことは、初めて。いつも山頂あたりはガスが立ち込めてぜんぜん見えないんですよ、お客さんたち、もってますよー」と聞かされて、びっくり。ほんとにうつくしかったです。生き返る。

* * *

土星先生に弟子入りしている現在、なにか、しんとしている自分を見ています。

雪の野を見ているみたい。

Img_3583 まわりはいつもにぎやかだけど、今はノイズをなるべく減らして、静かにしてたい気持ちです。この雪の下から、なにかまた芽がでてきそうな気配が、すこし。

(写真の絵は、坂口恭平さんの絵。こないだまでまた東京で個展「アポロン」を開いてくださっていて、またお邪魔させていただいて。買わなくても写真撮っていいよーとおっしゃっていただいて、撮ってきた中の1枚。しみじみすき)。

伸びることと、めぐること。そのバランスだなーと。。ずっと伸び続けてなくていいし、ゆっくりめぐっていてもいいんだなって、おかげさまで思えています。

土星先生、植物先生、季節先生、みんなすき。




posted by な at 12:39| Comment(0) | 居心地よいところ