2019年05月09日

小さい、いろいろ

 4月23日

Img_8202風があんまりないし、仕事は一段落したしで、急にコーヒー水筒に入れて浜へ夕焼けを見に行くことにした。んだけど、曇りで、夕焼けはぜんぜんハズレで、相方と、トンビを見ながらルイビトンの話など(ルイ・トンビといったら、低周波の笑いをもらった)、どーでもいい話をして、どーでもいい話っていいねー、緩むねーと言い合って、帰り道に創業60周年のおせんべ屋さんで、88歳のおかみさんが78歳でピアノを始めたお話を聞いて、生きてるって楽しいわね!みんながんばりましょうね!とにっこりされるお顔を拝見して、お魚屋さんでぶりを買って帰って来た。ひさびさにぽわんとした夕暮れ時。海はやっぱり好きだ。。

 

4月25日

江ノ電の駅の改札ちかくに毎年巣作りするつばめたちが、わーわーいいながら飛行練習をしているのを、行きにホームから眺めてて、初々しく思ってたのだけど、日が暮れたあと帰ってきたとき、改札を通ったら、真上のほんの1メートル先のとこに一羽、でん、ととまっていた。巣じゃないところに。

見上げて「ただいま」といったら、瞳を合わせて、「うむ」とうなづいてくれた。。。電車を降りてきた人みんなをああやって「うむ」と出迎えてるみたいだった。まだ体の小さいつばめ。

 

5月9日

Img_8415 Img_8427 Img_8429

夜の木削り。。お塩の壺用のミニスプンが行方不明になって不便してたのでつくりました。サクサク削れる朴の木で。小さいものってなんかときめくー。

 

 

posted by な at 00:00| Comment(0) | 居心地よいところ

2019年03月27日

グリーンウッドワーク:器挽きとナイフづくり

Img_8023 Img_8020いつか行ってみたいとずっと思ってた、福島にあるグリーンクッドワークの拠点、井丸さんのところで、先週、足踏みろくろでの器挽きと 、鋼と鉄からつくるナイフづくりを学ばせていただいてきました :)

 

Img_7837 Img_7840 器は、1日目はつやつやした柿の木で抹茶茶碗のようなサイズ感の器を、2日目は樹齢400年の山桜の大木から木取りしていただいて、コーヒー 茶碗を挽きました。どちらもこの地で育っていた木々。

 

 
Img_8011 Img_7843

足踏み式で回すろくろに、斧で粗削りした材を取り付けて、刃物を当てて挽いていくのだけど、これが大汗かきつつの全身運動で。刃先をいい角度で安定して当てることの微妙さが、、、すごくむずかしくて、ほんとにおもしろかった!

Img_7849 束の間、リズムよく挽けたとき、ちょっとα波が出るような?感じがありました。柿も、山桜も、挽きやすい材なんだそうです。やさしい木々なんだなー。んで、すっかりとりこになって挽いてたら、コーヒー茶碗は、いつの間にか薄く挽きすぎてしまってて、縄文土器のような穴が空いていた[E:#x1F4A6] 

でもなんだかそれがとっても気に入りました。コーヒー茶碗にはできないけど、ランプシェードにできないかな?と考えてます。

 

Img_7883 Img_7926Img_7972

Img_7992

ナイフは、鋼と軟鉄から刃をつくって、エンジュの幹を割って削って柄をつくり、刃をすげて砥いで、桜の樹皮で鞘をつくりました。鍛冶仕事では、炎の中に置いた鋼の色を見て温度を判断して、作業の中身によって特定の色を目安にしていくとか、火花を見て鋼のクオリティを判断したりすることとかに、魅了されまくりました。

そういう火の言語みたいたものが、あるんだなー!

Img_7889

トンカン打つ作業はぜんぜんうまくできず、井丸さんにほぼやっていただく形になったけども、刃物ができあがる成り立ちを、最初から最後まで実地で体験できて最高でした。自分でもまたやってみたい!無謀な夢ですが。。どうすればやれるかを考え中です。

井丸さんの拠点は、生活全体がグリーンウッドワークと共にあって、普段使いの生活道具のひとつひとつや空間そのものが味わい深くて。

 

そのなかで一緒に生活させていただきつつ作業に取り組んでいられることが、幸せでした。。奥さまのじゅんこさんが丁寧に手作りしてくださるごはんも、毎回さまざまな木の器に盛られていて、それを手道具で作ったいろんな木の椅子やテーブルでいただくので、食事時もおやつどきもいつもがインスピレーション源。。。

Img_8014 空間全体から、身と心に、なにか、しみわたるものがあったなあと、帰ってきてみて、ぐーっと実感しています。

熟練の経験とエネルギーを惜しみなくシェアしてご指導くださった井丸さんに、すてきなおもてなしのうえ生活空間をご一緒させてくださったご家族のみなさんに、ご一緒させてくださって行きかえりの道中まで楽しく過ごさせてくださったグリーンウッドワーク友のおふたりに、感謝ばかりです。

Img_7999 また行きたい。。。井丸さんの講座の詳細はこちらです。。http://www.tomio-imaru.com/
(井丸さんは、ウエブサイトでの講座の案内のページでは、現在はスケジュールをカレンダー欄に載せなくなっておられて、メールなどでお問い合わせをすると、スケジュールを調整して講座を開催していただけるスタイルになってます)

posted by な at 00:00| Comment(0) | 居心地よいところ

2018年09月24日

なぞの旅2018=勝手にウッドストック

20120914_110705 20120915_065359 20120915_073023 6年前に相方にプレゼントした「なぞの旅」(行き先を秘密にして連れ出す旅:写真はそのときの)で、ボートでしか行けないキャンプ場でテント泊したのだけど、その日は私たち以外一般の宿泊の人はいなくて、でもなんだか人がぱたぱたとしていて、何かと思ったら、翌日からそこを会場に「勝手にウッドストック」という、手づくり型の音楽フェスがあるとかで、前日からミュージシャンの方々が自ら会場の設営をされていました。

20120914_170239 20120914_17114120120914_190353私たちは会場とは逆側の静かな一角に泊まらせてもらえたのだけど、焚火のできる場所と水場は屋根のある炊事場にあったので、そこにある木のテーブルとベンチで午後のコーヒーを入れて日記を書いたり、お夕飯のカレーを作ったりしていて、そのとき、ミュージシャンの方がおひとり、私たちの方にいらして、なんかおやつかなにか、おすそ分けをくだった。。。コロリダスのしみずさんでした。

で、私たちが日記を書いていたテーブルは、そのうちに会場の方面へ運び出されていき。。(ステージになる部分はキャンプ場内の木のテーブルを寄せ集めてつくるらしかった)あらら、と思ったけど、夜中にキャンプ場のおじさんが、対岸までボートを出すけど乗りますか、と声をかけてくださって、星空の下、しずかで暗い水面をすいーと一往復させてもらえて楽しかったりしました(今思えば、どなたか前夜に現地入りするスタッフかミュージシャンの方のお出迎えだったもよう)。

20120915_081219

20120915_112827 翌日、フェスの始まる昼前に私たちは舟で対岸に送ってもらってキャンプ場を後にしたのだけど、なんだか楽しそうなフェスだなあ、いつか行ってみたいな、と心に残っていたのでした。

2018

で、毎年この時期に相模湖でやっているのはわかっていつつ、月日は過ぎて。。。今年ふいと思い出したのでサイトを見てみたら、17年目の今年が最終回、と書いてあるのに出くわして。こ、これは、今年行かねば、と。

でもわかったときには宿泊チケットはおおむね売り切れてて、残ってた宿泊チケットは仕事の関係で無理な日程だったので、日帰りワンデイでの参加しかなかった。。

で、今年の「なぞの旅」として計画して、日帰りで行ってきました☆

相方には、雨具やおやつ、日記セットなど持ち物の案内だけしてあとは秘密だったので、電車で移動するときも、どこに向かっているのか、どこで降りるのか、なぞのまま。相模湖駅で降りたときも、「あ、前になぞの旅で来たねー、あのとき以来だね」と言っていて、ボート乗り場に大勢のほかのお客さんと並んでいるときでさえ、音楽フェスに行くことがわかっていなかったらしかった!

なのでボート乗り場でようやく種明かししました。これでドッキリアワーは終わりかなーと思ったら。。。お客さんがみんな順繰りに船に乗り込んだのたけど、大きいほうの屋根付きボートにのりきれず、屋根なしの小さいボートに乗ることになり、そしたらななめ向かいにまさかのカジヒデキさんと乗り合わせてしまって、あわわ。。 ボートがキャンプ場へ行くまでの10分くらいのあいだ、(短パン姿の)カジくんのひざこぞうあたりに、小さいちょうちょがずうっととまっているのに目が釘付けでした(ご本人はスマホで写真を撮ったりしてて、ちょうちょには気づいてなかったみたい)。

キャンプ場にボートがつくと、いきなりウェルカムミュージックでお出迎えしていただいて(三々五々、楽器を弾きながら船着き場から陸上まで一緒に歩いてくださる、というふう!)、しょっぱなからとってもメリーでした。

Img_5901_2 会場全体がなんだかメリーな雰囲気で。メインステージのすぐ横は川で、水音が聞こえた。

よくわからないままメインステージのうしろほうにいくと早くも今日のお一人目、臼井ミトンさんが歌い出して。。ここのステージはメインステージも、湖上に浮かぶサブステージも、屋根なしの潔さ(雨降ったら大変だろな)なんだけど、メインステージのはるか頭上、斜面にそびえ立つ大木の間をときどき風が吹き抜けると、葉っぱがちらちら、光を浴びながら舞い落ちてきて、それを眺めつつ臼井さんのうたを聞いていると、なんか多幸感に襲われました。

臼井さんの次はカジくんの出番で、歌い出したとたんに、またしても(今度はおおきめの)ちょうちょが1羽、ステージとお客さんたちの頭上をくるくるまわるように飛んでいて、ここは天国でしょうか?という感じでした。

Img_5895

Img_5904Img_5890Img_5906 Img_5913_2Img_5917 そんな感じでまる1日、途切れることなく生の音楽に浸かりつつ、水音を聞きつつ、虫のうたも聴きつつ、ごはんたべたり、おやつたべたり、物販を覗いたり、昼寝したり(途中急にぐったりして、持参したハンモックを、みんながいるところから遠い一角に吊ってちょっと寝た。。ハンモックの中からも湖面が見えてきれいだったー)、で、夜9時回るころ、舟で会場を出たときも、湖上のサブステージではまだ音楽が続いていた!

Img_5926

おそらくその後も、フリーセッション的な感じでずうっと続いたのだろうな、と想像する。。いやー、すごいです。

このフェスを主宰してきた、バンバンバザールさんいわく、そもそものきっかけは、ミュージシャンご本人たちが集って音楽を楽しもう、というのが最初で、それをついでにお客さんにも見せちゃおう、となって17年続いてきたんだそうです。参加ミュージシャンの方々も毎年来ている方たちや常連の方たちが大勢いそうでした。お客さんも。

小さい子も大勢来てて、子どもたちが好き勝手に遊んだり音楽聞いて踊ったり、親子でフリスビーしてたり、夜には花火してたりしたのものどかでした。音楽と暮らしが地続きな場にしたい、と主宰のバンバンバザールの福島さんがおっしゃってたけど、ほんとにそうなってた。

昨日のトリのバンバンバザールさんのステージでは、最後に今回参加してるミュージシャンの方が全員ステージに上がって「On the Sunny Side of the Street」をみんなでやってくださいました。メリーでした。。。!

このフェス、会場のみの石滝キャンプ場のすばらしさはもちろん、フェス自体の小さめの規模感、手作り感が、秀逸でした。意図がぶれずに、ここまで来たんだなーと思うとすごい。。。バンバンバザールの福島さんが最後のあいさつ的なふうに、このフェスは今回で終わるけど、みんな、これからも、楽しいことのほうへ向かって、それぞれに明るく歩いていきましょう、みたいなことをおっしゃってたのが、心に残りました。

ほがらか力、みたいなものを感じた。それってナチュラルにほがらかなのとも違う、さまざまなことがあってのんきでいるわけにはいかない中で、「それでもあえて」ほがらかを選んでいこうとする力、みたいな? 

あ。あと、この世には本物の天使が人間の中にときどき紛れているもんだ、と常々思っているのだけど、昨日初めて聴いたギタリストの鈴木茂さんは、本物の天使だなー、と思いました。音楽も(曲も詩も演奏も)、お人柄も(ご本人手づくりの物販も!)、ぐっときた。。。バンバンバザールのおふたりは、天使をちゃんとゲストに呼べるのもすごい。。

みの石滝キャンプ場のおじさんとおねえさんも、朝から晩まで影で大活躍されていて、頭が下がりました。ほかのミュージシャンのみなさん、スタッフさんたち、飲食のブースのみなさんも、なんかどの方も、心意気の美しさが、印象的でした。今回で終わりで残念。。4年に1回とかにして、続けばいいのになあなどと勝手な願いを持ちました。。そうならないかなあ。。もしくはさじフェスをこんなところでやれたらよいのになー音楽ライブも合体したようなやつを。。。

なにはともあれ、音楽好きな相方は帰宅してからも、「今日は楽しかったー」と何度も言っていて、今回のなぞの旅、喜んでもらえたみたい :) 

Img_5829 今回のフェス参加にあたって、新たにわが家の仲間になってもらった、モンベルのトレイルチェアーにもありがとう。すごく軽量で、2人分秘密裡に担いでいくのもなんの苦にもならなかったし、さっと出して快適に座れて、撤収も一瞬でできて。しかも色もぐりとぐらみたいなのが選べて。お値段も手ごろで。うれしかったです。

今年はスペシャルに、「なぞの旅・その2」もまだあって、そちらはまだこれから。その2も喜んでもらえるといいな。

posted by な at 22:15| Comment(0) | 居心地よいところ