今日の「ねこ温度計」(このブログの右側に載せさせていただいてる)は、ハロウィン仕様です。
ハロウィンが来ると、おばあちゃんとリバー・フェニックスのことを思い出します。2人ともこの時期に他界したので。。。
この時期は、おばけの世界がこちらの世界に一番近づくときだから、この時期に他界すると、ひょいっとあっち側へ行けてラクなのだ、というようなことをどこかで聞いて、「そうか、よかったな」と思ったのを覚えています。
リバーの命日は31日。彼の出ていた作品で、特に印象に残っているのは、『旅立ちの時』(過激な反戦活動のために指名手配されている両親を持つ息子役)、『リトル・ニキータ』(両親が実は秘密工作員だったことを知る息子役)、『モスキート・コースト』(現代生活を離れて中米のジャングルの中で暮らすことにした発明家一家の息子役)。いずれも、自分が置かれている特殊なシチュエーションに対応している彼には、独特のかげりのある存在感が立ちのぼっていました。
なんというか、けなげなのと、せつないのとが、ごちゃまぜというか。まあ、この存在感のてざわりは、『スタンド・バイ・ミー』の頃から一貫していたけれども。。。
デビュー作『エクスプローラーズ』から遺作『愛と呼ばれるもの』まで、考えてみるとリバーが出た映画は全部見ています。。。自分でも少しフシギ。そんなに好きだったっけな。。。(とこんなふうに昔を振り返っているのは、今水星が逆行中だからかな?)
遺作『愛と呼ばれるもの』は、意外とすきでした。どこがツボなのか自分でもわからないくらい、どうということもない映画な気もするんだけれど、カントリーミュージックがテーマになっていて、ナッシュビルが舞台で、「ギター1本持って、あとはなにも持たずに、音楽で生きていこうとする」みたいなドリーミングがあったところかな。。。
リバーも、ほんとにやりたかったのは芝居よりも音楽だったらしい、と聞いたこともあるし。。。
でも彼が出ている映画の中で、わたしの一番のお気に入りは、『マイ・プライベード・アイダホ』です。やはりせつないけれども、でも、この映画はいいです、絵がいいーーー。
目が喜ぶ映画でいうと、今まで見た(ほんとに限られた数の)映画の中でも一番映像にノックアウトされたのは、ゴダールの『愛の世紀』でした。不思議と内容はぜんぜん思い出せないけれど、絵は思い出せて。
ああ、もうそれは、こころに染み入るのでした。