このあいだ、「天然住宅」にお住まいの人のお部屋を見せてもらってきました。
たたずまいはモダンなマンション。でも外壁が焼き杉の板だったり、共有部分に災害時などに水を確保するための、昔ながらのポンプがあったり、味がありました。
その方のお部屋は、南側に窓とベランダがあって、玄関を出てすぐ目の前には畑がありました。トイレはコンポストトイレで、そこでできた堆肥を畑に入れて使っているそうです。
暖房は薪ストーブ、冷房はなし。見せていただいた日はよく晴れていたので、ストーブもつけていなかったけれど、南の窓の足元にもうけた、床に素焼きタイルのようなものを敷いた一角が、太陽光を受けてよく蓄熱していて、あたたかかった。
お邪魔したときはしまってあったんだけれど、「反射板」というものもお使いになっているとかで、見せていただきました。半畳サイズくらいのベニヤ板に銀色のシートを貼っただけのもの。
これを陽が射している時間帯に窓辺に出しておいて、日差しをお部屋の天井に反射させて、そこに蓄熱するそうです(天井も壁も、クロス張りなどのないコンクリートなので、蓄熱できるとのこと)。
コンパクトでオープンな間取りなので、あたたかさもよく行き渡るのかな、と思いました。
あらゆる面で気持ちのいいお部屋で、300年持たせることを考えての、いろんなことの優先順位の付け方も、ほんとにすばらしいなあと感じ入ったんだけれど、しかしやっぱりこんな上等なお部屋には、とうてい予算的に手が届かない。。。そう思うと少しへこみました。
もっといろんな面で最低限の質素さでいいので、もう少し予算に合うお部屋があればなあ。。
でも、住まい方って工夫次第だなあ、ということが実感できたのは、とてもよかった。
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蓄熱することの効果を体感できたので、うちでも真似してみることにしました。
70年代に建てられたわが家も、壁と天井はコンクリートそのまま。コンクリートは、蓄熱もできるけど、冷たさもためこむので、寒いときは壁からの冷気がひや〜となるんです。。。
そこで。毎日夜寝るときに、畳と敷布団の間に敷いている、銀色のサバイバルシート(数百円のもので、超薄くて常用するようにつくられてはいないんだけれど、常用しているのです)。
これを、お布団をしまったあと、日中は窓辺に出しておくことにしました。
太陽が当たると、かなり、まぶしいくらいに反射します。
見てくれは悪いけれど、昼間出かけるとき、こうして広げておくと、外出中に天井に蓄熱してくれて、
日が沈んでからもしばらくは、天井と壁からの冷気がやわらぐみたいす。心持ち、あたたかな感じがします。
窓の足元の床を蓄熱エリアにすることも検討したいな。熱を蓄える素材だから、レンガとかがいいのだろうけれど、厚みがないとだめなのかどうなのか、そこらへんを調べてみたいです。
今は、窓の足元にウィンドーラジエーターという細身のヒーターを置いて、窓からの冷気をやわらげているんだけれど、蓄熱エリアがうまく機能すれば、ウィンドーラジエーターのかわりになるかも!