今朝、就職先からの内定を卒業間近になって取り消されている学生さんが増えている、という新聞記事を読みながら、コーヒー豆を煎っていたら、また深煎りに。。。
「『派遣切り』から農業へ」という記事も、後のほうのページにありました。これは一見とっても朗報のように見えたけれど、読んでみたらまたずしっときました。
農業も量産システムになると、働く人がただの「労働力」にされてしまうのは工場とおんなじで。。トマトは、海水を与えて根にストレスを加えることで人為的に甘くしたりしているそうです。そんなふうにして甘くなったトマトが高価で売れるんだそうです。。
そんなこんなで深煎りになった今日のコーヒー豆。
深煎りといっても、普通のお店で出るコーヒーと同じくらいがわたしにとっての「深煎り」です。というのもウィンドファームさんの生豆を浅めに煎ったのが好きなので、デフォルトが浅煎りだからです。。
「コーヒー豆を煎る」というのは、この穴のあいたへんてこな器具でやります。「煎り上手」という名前のついたコーヒー焙煎器です(汚れはお手入れを怠っているせいで、ほんとうは銀色一色です)。
穴から中に生豆を、豆用スプンで3杯くらい入れて、ガスコンロの火にかざしてシャカシャカ振ります。
たいてい、軽めの音楽を1、2曲聴いているうちに、中からパチッパチッとはぜる音がしてきて、煎りあがります。
新聞とか本を読みながら煎ると、深煎りになるので注意です。
煎ったあと、ちいさいざるにあけて、ざるを振り振りすると、こまかい皮が落ちていきます。振りながらふーっと吹けば、大きい皮も飛ばせます。
(遠くの地で「煎り上手」デビューした(あ)ちゃん、ざるが欲しかったら送るから言ってね!)
煎った後の豆は、密封するんでなく、すこしだけ空気に触れられる状態で何日か置くと、おいしくなる、と聞いたので、最近はそれを実践しています。瓶に入れて、紙をかけて置いています。
煎りたてよりも、少し置いた後のほうがおいしいんだとか。
でも正直、私には違いを語る自信がないんだけれど。。。なんとなく検証中です。
「煎り上手」にちょっと関心を持った方には、ぜひ「煎り上手の発明裏話」を読んでみてほしいです。
非電化工房の藤村さんが「煎り上手」を発明した背後には、コーヒー農場で働く人を「ただの労働力」にせずに、人としていつくしみ、そして自然を本当に大事にした、ブラジル・ジャカランダ農場の故カルロス・フランコさんとの出会いがあったんだそうです。