2017年11月10日

グリーンウッドワーク練習会@中津川とミルクスツールプロジェクト(1)

23283311_10212868466160504_99142318 23405920_10212889371243118_504471_2今月初めは、グリーンウッドワーク指導者養成講座でご一緒した(は)さんの高原のおうちで、GWW練習会に参加させていただいてきました。養成講座のお仲間のみなさんと再会して、木削り三昧でした :)

Img_2732_2 泊まりがけでの練習会は、おいしいものいただき三昧の日々でもありました。(は)さんが採ってこられたクリフウセンダケでスキヤキとか。。(は)さんが採ってこれらたマツタケ(!)で土瓶蒸しとか!自家製五平餅に手作りピザ。。(は)さんの奥さま(よ)さんはお料理上手で、盛り付けも美しくて、毎回歓声が上がる食卓でした。お外で食べた朝食は、空気もおいしくて。。しあわせでした。

(は)さんの高原のおうちは、この高原のひのきを骨組みにした木のおうち。(は)さんご自身が大方を手作りされたおうちです。なんと丸太の樹皮を手道具でむいて、製材するところから。。!

そして去年秋にはロケットストーブヒーターも手作りされていて、家じゅうがぽかぽかでした。あんなにあったかいとは思わなかった。。上の階で寝ていると暑いくらい。一晩寝て、朝起きて、まだ火入れをしてないときでも、ストーブからの温風が通るようになっているベンチの上はまだぽかぽか。煉瓦の保温性、はんぱないです。火が見えるように特別にデザインした扉もすてきでした(写真とりそびれたの、くやまれる。。)。

あんな大きなおうちでなくても、小さな小屋でいいから、つくってみたいなあ、そしてロケットストーブヒーターでぽかぽかの冬を過ごしてみたいなあ、と夢想してしまいます。

23232129_10212868467840546_53131849森もちょうどきれいに色づいていて、月もまんまるでした。

材にする木もよりどりみどり。大きなさくらの木から、板材を木取りまでしていただきました。とにかく贅沢すぎて、あわわわわ、な時間  (は)さん、(よ)さん、ほんとうにありがとうございました♡

グリーンウッドワークのお仲間と再会できると、いつもうれしい。。そして今回は新しく6歳の友だちができたこともうれしかった。。木削り仲間として、これからもつながりあっていけたらなあと思ってます。

23213432_10212889465805482_775243_223201927_10212868424959474_136722_2 Img_2760_2今回、スプーンやお皿(深い盛り皿や大皿も!)、お盆、木槌などの木工品から季節の植物のリースまで、みなさんそれぞれ好きなものをつくっていて、楽しかった。。!

23270583_10212889371283119_21876597わたしはまたしても恒例の筋肉痛になりつつ、さくらの板とひのきの脚のミルクスツールをつくりはじめました。

ひのきの脚は3本のうち1本は、6歳の(れ)くんが下削りをしてくれました。

いつもながら作業のおそいわたしが、まにあうかなーどうかなーと焦りつつ1本目2本目のひのきの枝の樹皮をはぐように削っていたら、彼もいつのまにか、別の削り馬で同じように樹皮を銑ではいでいたらしく、それをおもむろにわたしのところに持ってきて、ひとこと、「あげる」と、わたしの削り馬のわきに置いていってくれました。

助けてくれ方が、さりげなくて、かっこいいんですけど!と思いました :)

Img_2776おかげさまで、座面と脚3本のパーツをつくるところまでは、(は)さんのおうちでなんとか終えられました。

今回相方も風邪気味だったのを押して一緒に来てくれたのだけど、しんどかったみたいでひたすら休む日々になってしまって、ロケットストーブヒーターのベンチの上でよく寝ていました。。。

23283166_10214483000687730_15776190でも最終日には少し元気が出たみたいで、楽しそうにスプーンを削っていました。さじフェスのときに削り始めたスプーンの仕上げ削り。ぼくとつで、ほんとにかわいいスプーン。相方のつくるものにある、こういう味わいが、わたしはたまらなく好きです。

* * *

ミルクスツールのプランとしては、今回わりと乾燥したひのきの枝を(は)さんがくださったので、これを削った脚3本はこのままからからに乾かして。座面のほうは厚さ5センチ弱の生木のソメイヨシノの板なので、これを割れないようにゆっくりめに半乾きにさせて。そして穴を開けて、脚を木殺しして挿し、あとは座面が乾く過程でジョイントがしめつけられるのにまかせる、というものです。

脚を座面上まで貫通させてくさびを打つべきか、貫通させずにおくべきか、迷っています。あと、ホゾの断面は楕円になっているほうがいいのか、真円でもいいのか。。。

こういう生木の板に、乾燥した脚を組んで、スツール的なものをつくるやり方は、”slab and stick”と呼ばれるタイプ。これまで自分は座面を編むタイプのスツールしかつくったことがなくて(こちらは”post and rail”と呼ばれるらしい)、板材の座面に初挑戦です。

板の座面のスツール、つくってみたい、とあこがれてはいたのです。先日、さじフェスでお会いしたスウェーデンの木工家、ヨゲさんのスツールに興味が湧いていたのもあります。

ヨゲさんからは、さじフェスのときはスプーンづくりを教わったのだけど、彼はベンチやスツールなど大きなものも、やはり伝統工法でつくっておられていて。削り飾りや色付けもポップで楽しくて、そういうところへ目が行きがちなのだけど、その工法に地味に興味を惹かれていました(ヨゲさんの作品の数々、こちらで見られます。とってもすてきなものばかりです!)

さじフェスのあいだ、一瞬お話するチャンスがあったので、そのときに、ヨゲさんのつくられたハート型の座面のスツールについて、質問しました。工房でできたばかりのそのスツールを見た、当時9歳の娘さんとのやりとりのおかげで、ひとつ扉が開いて、ヨゲさんがもっと自由に独創的にものづくりにとりくむようになった、という特別なスツールです。

そのとき聞きたかったのは、そのスツールの座面がハート型になったきっかけが、その座面の材の特質にあったのかどうか、ということでした。材によってデザインが決まる、だから同じものは何ひとつない、ということを第一におっしゃっていたから、そういうことなのかなあ、と。でも聞いてみたら、答えはノーで、ハート型のデザインは自分で考えてドローイングを引いた、とのことでした。

「あ、そうだったのか」と拍子抜けしたわたしに、ヨゲさんが言ったのが、「でもあのスツールで特別なのは、座面というより、むしろ脚なんだよ。スライドでは脚は写ってなかったっけかな」。思い返すと、確かに脚はほとんど写ってなかったのだけど、ほかのスツールや椅子の作品スライドでは、全体が写っていて、それらの脚はどれも見事に有機的でユーモラスなカーブを描いていて、しかも脚には貫(横棒のパーツ)がない、という特徴が共通していました。

ヨゲさんは「あれはshrink-fit joint(※わたしの記憶が正しければ、こういう言い方だったと思うんだけど)で組んであるんだよ、簡単に見えるけど、すごく難しいんだ」とおっしゃいました。そして脚には、枝材を使っている、と。

枝材ということは、つまり芯持ち材??と後で考えて、がぜん興味が湧いてきました。もとから外広がりにカーブしている枝を、芯持ち材のまま脚にする、というのはすごく魅力的。と同時に難しさもあるだろうな、と。。。そしてそれを、shrink-fit(材が乾燥するときの収縮を利用してジョイントを締める方法)で座面と組むということは、座面が生木(半ナマ?)のときに乾いた脚を入れるはず。。。「ぼくは必ずクサビを打つよ」ともおっしゃってもいたっけ。

そういうスツールのつくり方の情報を、ネットで少し、リサーチしてみました。だれかが書いてるはず、と思ったのだけど、調べ方がわるいのか、なかなか見つからず。。

Img_2798 はっきりこれだ、とわかるようなのは2件だけ見つかりました。1つは1962年に出版された『Popular Science』という本の中の記述。「昔の家具職人は、糊を使うかわりに生木と乾燥材を組み合わせて使いました。生木の板に乾燥材の脚を挿すと、板が乾燥して縮むとき、脚がしっかりと固定されるのです」とありました。

もう1つは、生木で素朴なベンチをつくる、そのつくり方を説明した雑誌記事『Rustic Garden Bench』。シェーカーボックスをつくっておられる、John Wilsonさんという方の書かれたもの。

グリーンウッドワーカーのワークショップに行けば、実地で教えてもらえそうだなーと思うし、ヨゲさんに突撃で質問してもいいのかなーとも思ったけれど、今回のミルクスツールは、せっかく生木の板材をいただけたことだし、サイズもうんと小さいし、ミニミニプロジェクトとして、昔々の生木の木工のやり方を、手さぐりで実験してみようと思い立ちました。

John Wilsonさんの記事では、穴を座面の上まで貫通させてクサビをうつやり方と、貫通させずにおくやり方と、両方が紹介されていました。後者は「正確なホゾが必要」とあって、その場合は、真円のホゾを、それとぴったり同じ径のホゾ穴に挿す、ということでした。

今回、ひのきの枝(芯持ち材)の自然なカーブをそのまま生かして脚を削って、テノンカッターでホゾをつけたのだけど、ホゾの正確さはやや微妙。。ホゾの断面は14〜14.5mmくらいの円になっています。手元には14mmのドリルがあるので、半乾きの座面にφ14mmの穴を、貫通させずに開けて、下から脚のホゾをそのまま挿してみて、様子を見てみようかなと思っています。

座面はかなり水分があるので、まず2週間、リビングで半乾きにさせてみることにしました。

小さい小さいミルクスツールです、もし失敗しても、学びだと思えばよし。。楽しく実験してみようと思っています。

23315942_10212882686796011_16411066 とりあえず、脚の角度は、ダミーの段ボール箱を座面に見立てて決めました。

このあと、この段ボールの穴をガイドに座面に穴開け位置を墨付けして、アングルガイドで角度をみながら斜めに手回しドリルで穴を開ける。。。分厚い板に決まった角度でまっすぐに穴を開けるのが。。たぶん最大のチャレンジです。どきどき。

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posted by な at 23:47| Comment(0) | 居心地よいところ
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