いつか行ってみたいとずっと思ってた、福島にあるグリーンクッドワークの拠点、井丸さんのところで、先週、足踏みろくろでの器挽きと 、鋼と鉄からつくるナイフづくりを学ばせていただいてきました :)
器は、1日目はつやつやした柿の木で抹茶茶碗のようなサイズ感の器を、2日目は樹齢400年の山桜の大木から木取りしていただいて、コーヒー 茶碗を挽きました。どちらもこの地で育っていた木々。
足踏み式で回すろくろに、斧で粗削りした材を取り付けて、刃物を当てて挽いていくのだけど、これが大汗かきつつの全身運動で。刃先をいい角度で安定して当てることの微妙さが、、、すごくむずかしくて、ほんとにおもしろかった!
束の間、リズムよく挽けたとき、ちょっとα波が出るような?感じがありました。柿も、山桜も、挽きやすい材なんだそうです。やさしい木々なんだなー。んで、すっかりとりこになって挽いてたら、コーヒー茶碗は、いつの間にか薄く挽きすぎてしまってて、縄文土器のような穴が空いていた[E:#x1F4A6]
でもなんだかそれがとっても気に入りました。コーヒー茶碗にはできないけど、ランプシェードにできないかな?と考えてます。

ナイフは、鋼と軟鉄から刃をつくって、エンジュの幹を割って削って柄をつくり、刃をすげて砥いで、桜の樹皮で鞘をつくりました。鍛冶仕事では、炎の中に置いた鋼の色を見て温度を判断して、作業の中身によって特定の色を目安にしていくとか、火花を見て鋼のクオリティを判断したりすることとかに、魅了されまくりました。
そういう火の言語みたいたものが、あるんだなー!
トンカン打つ作業はぜんぜんうまくできず、井丸さんにほぼやっていただく形になったけども、刃物ができあがる成り立ちを、最初から最後まで実地で体験できて最高でした。自分でもまたやってみたい!無謀な夢ですが。。どうすればやれるかを考え中です。
井丸さんの拠点は、生活全体がグリーンウッドワークと共にあって、普段使いの生活道具のひとつひとつや空間そのものが味わい深くて。
そのなかで一緒に生活させていただきつつ作業に取り組んでいられることが、幸せでした。。奥さまのじゅんこさんが丁寧に手作りしてくださるごはんも、毎回さまざまな木の器に盛られていて、それを手道具で作ったいろんな木の椅子やテーブルでいただくので、食事時もおやつどきもいつもがインスピレーション源。。。
空間全体から、身と心に、なにか、しみわたるものがあったなあと、帰ってきてみて、ぐーっと実感しています。
熟練の経験とエネルギーを惜しみなくシェアしてご指導くださった井丸さんに、すてきなおもてなしのうえ生活空間をご一緒させてくださったご家族のみなさんに、ご一緒させてくださって行きかえりの道中まで楽しく過ごさせてくださったグリーンウッドワーク友のおふたりに、感謝ばかりです。
また行きたい。。。井丸さんの講座の詳細はこちらです。。http://www.tomio-imaru.com/
(井丸さんは、ウエブサイトでの講座の案内のページでは、現在はスケジュールをカレンダー欄に載せなくなっておられて、メールなどでお問い合わせをすると、スケジュールを調整して講座を開催していただけるスタイルになってます)